Q
近い将来主人との離婚を考えています。離婚とおカネについてどのように考えれば良いのか教えていただけませんか。
A
最近は女性からの離婚相談も増え、離婚は今や珍しい出来事ではなくなりました。長い期間一緒に暮らした夫婦が別れることは簡単ではありません。特に問題となるのがおカネとマイホームです。離婚を考えている女性がおカネをどのように考え、準備すれば良いのか考えてみましょう。
1.離婚後の生活費、子どもの教育費等
夫と離婚した場合、自分の生活費(子どもがいる場合は子どもの生活費を含む)がどのくらい必要になるか、また子どもの教育費がどのくらい必要になるか試算してみましょう。
2.夫婦の財産
財産分与と慰謝料は全く別のものになります。慰謝料が損害賠償であるのに対して、財産分与は結婚後に築いた財産を離婚時に夫婦で分け合います。
3.養育費
子どもの人数、年齢、双方の年収によって決まります。裁判所の算定表を基に決まります。支払い期間は夫婦の最終学歴によって決まることが多く、夫婦が大学を卒業している場合には子どもの大学卒業までが支払い期間となります。
4.年金分割
夫が厚生年金に加入しているサラリーマンの場合、「年金分割制度」が使えます。この制度は夫が婚姻期間中に支払った年金保険料の一部は妻が負担したものとみなし、年金を最大50%まで離婚した妻が受け取れる制度となっています。
離婚時に戸惑わないように、夫婦の財産、養育費はどのくらいになるのか、年金分割で老後の生活はどの程度カバーできるのか、事前に把握することが重要です。離婚は一度決めてしまうと後には戻れませんので、慎重に考えましょう